トップ › 読みもの

⏱️

スマホの速さを、実測で見比べる

2026-09-19 更新

写真を送る速さ、動画を受け取る速さ、返事が届くまでの時間。全国の月別実測と、公式の測定結果から、通信速度の違いを読み解きます。

動画を見るときは受け取る速さ、写真を送るときは送り出す速さ。どちらも「通信速度」ですが、使う場面が違います。まずは、実際にスマホで測られた数字を見てみましょう。

全国の任意測定・月別集計

実際に測ると、どのくらい?

BNRスピードテストの利用者が測った通信速度です。各利用者の月内の中央値を求め、その中央値をサービスごとに集計しています。

2026年8月・ダウンロードの中央値(Mbps)

ドコモ39.9 Mbps3,380人
au51.1 Mbps3,757人
SoftBank24.6 Mbps816人
楽天モバイル36.8 Mbps277人
ahamo35.5 Mbps29人・少数のため参考値
povo29.2 Mbps35人
UQ mobile—この月の掲載なし
IIJmio8.1 Mbps178人
mineo9.1 Mbps613人
b-mobile11.9 Mbps145人

棒が長いほど、ダウンロードの中央値が大きい集計です。

全国の利用者による任意測定を、サービス名ごとに集計。場所・端末・時刻は測定ごとに異なります。市区町村や時間帯ごとの速さを示す値ではありません。

集計の読み方と掲載条件

同じ人による多数の測定の影響を抑えるため、測定回数ではなく利用者単位の中央値を使っています。それでも測定する人の偏りは残ります。人数は指標ごとに異なり、当サイトでは10人未満の値を表示せず、30人未満は参考値と表示します。月が変わると測定する人も変わるため、そのまま改善・悪化とは判断できません。

IIJmio・mineoなどもブランド単位の集計です。利用するMNO網のタイプごとの内訳は含みません。

掲載は公開CSVに収録された携帯サービスから選択。未掲載は0Mbpsではありません。WiMAXと名称が特定できない「格安SIM」集計は、この表の対象外です。

出典:BNRスピードテスト(月次公開データ・集計方法)を加工。2026-09-17確認。

動画、写真、応答。それぞれに違う物差し

ダウンロードは、データを受け取る速さです。動画や地図の読み込み、アプリのダウンロードに関わります。単位のMbpsは、1秒間に何メガビットを運べるか。数字が大きいほど、同じ量のデータを短い時間で受け取れます。

アップロードは、データを送る速さです。写真や動画の投稿、クラウドへのバックアップで使います。受け取る速度が大きい回線でも、送る速度は別の数字になります。

**応答時間(Ping)**は、測定先へ送った通信の返事が戻るまでの時間です。単位はミリ秒(ms)。こちらは小さいほど短い待ち時間を表します。通話やオンラインゲームで気になる反応の遅れを見る、一つの手がかりです。通話品質には、応答時間のばらつきや通信の欠落も関わります。

グラフの「測るもの」を切り替えると、同じサービスでも指標によって見え方が変わります。人数も一緒に読むと、数十人の集計と数千人の集計の違いが分かります。

同じ回線でも、速さには幅がある

公式の実測にも、地点によるばらつきが現れます。たとえばドコモが2026年1〜3月に10都市・1,500地点で測った下り速度は、次のような結果でした。

下り速度(単位:Mbps)。端末はSO-51F(Android)とiPhone 16です。

端末 中央値 中央50%の範囲
SO-51F 189 56〜351
iPhone 16 209 75〜373

「中央の半数」は、測定値を小さい順に並べたときの25%地点から75%地点までです。Androidの例なら、56 Mbpsより小さい測定値も、351 Mbpsより大きい測定値も、それぞれ約4分の1あります。一つの代表値の周りに、これだけの幅があるのです。

測定対象は東京23区・仙台・大阪・広島・浜松・静岡・熊本・山形・甲府・松江。表は全測定地点をまとめた値です。1地点で3回測った平均を集計しており、冒頭のBNRの利用者別・月別集計とは調べ方が異なります。

出典:NTTドコモ「実効速度計測結果」(2026年9月19日確認)。掲載値は当時の測定条件で得た結果で、契約後の速度保証ではありません。

公式の測定は、どんな場所を調べている?

総務省のガイドラインに沿う測定では、10都市のオフィス街・繁華街・住宅街から地点を選びます。オフィス街・繁華街は正午〜18時、住宅街は15〜21時の間に測り、端末別に結果を公表しています。

対象の街と端末は会社ごとに異なります。公開されているのは、選ばれた地点での測定結果です。時刻ごとの混雑グラフとは区別して読む必要があります。

全国の利用者が日々測った集計からサービスごとの傾向を見る。公式の地点別データから、どんな条件でどれだけの幅が出たのかを見る。二つの資料を読むと、「速さ」を一つの数字だけで捉えるよりも、測定結果の違いが見えてきます。

同じ大手の網を使う格安SIMで速度が変わる仕組みは、基地局の先にある回線の容量へ。

測定方法の出典:総務省の実効速度計測に関する案内、上記各社の公式公表ページ。au・SoftBankの対象都市と期間は2026年9月17日確認。

ほかの読みもの

本文に示した資料をもとに編集しています。観測値は測定時点のもの、設備の整備・改善は各事業者の発表として記載しています。